庄野潤三「五人の男」オマージュアンソロジー『任意の五』(オカワダアキナ編)の刊行を記念して、寄稿者たちが集うイベントを開催します。
「五人の男」は1958(昭和33)年の作で、スケッチ的な短編。並列に並べられたエピソードに脈絡はなさそうに見えるが、そのような語りにこそ庄野の--終戦を経た男たちの男性性、父性を見つけることができるように思う。生存のとまどいや語ることの照れ、ためらい。国家による暴力にのみこまれ、加担もし、生還した男たち。 さて2024年、現在進行形の見えている虐殺を止められない日々だ。わたしたちは暴力をやっている。その自覚のなかで、男性性を問い直す。(本書より)
このたび刊行された庄野潤三「五人の男」オマージュアンソロジー『任意の五』は、14人の寄稿者が「五人の男」から想起し、小説、論考、日記、俳句など自由な形式で表現したアンソロジー。男性性をめぐる語りはそれぞれの書き手を通してクィア、プロテストといったテーマにも広がってゆく。
リーディングパーティーでは、寄稿者たちによるトークや一部作品の朗読などを予定しています。
庄野潤三「五人の男」オマージュアンソロジー
任意のリーディングパーティー
2024年7月13日(土)14:00~16:00
@犬と街灯(大阪・阪急庄内駅徒歩5分)
〈スピーカー〉
兼町ワニ太
瀬戸千歳
隙間
暴力と破滅の運び手
星野いのり
宮月中
オカワダアキナ
〈ご予約・お問い合わせ〉
席数の関係上、ご予約をお願いいたします。
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